1・2日目は浅海域でのただただ修行のような講習でしたが、3日目からは外洋に出て海洋実習です。 2日間で学んだことを生かしつつ、水深25m程度でのシミュレーションを行います。さすがに一気に40mまで潜ることは行いません。
Contents
目次
出航前準備
ガスチェック・器材の確認
- アナライザーで酸素濃度を確認
- シリンダーに名前、酸素、MOD(Maximum Operating Depth)日付の記載
- 器材のセッティング
- スレートにダイブプランを記載
- 器材を背負う
- エントリー前チェック
- 浮力チェック
- Sドリル
- 潜降
の手順を踏みます。
アナライザーで酸素濃度を確認
レジャーダイビングでエンリッチドエアを使う場合は、ショップ任せで自分で計測を行わない場合もあります(推奨はされない)が、テクニカルダイビングでは全て自分で確認します。誤った酸素濃度の酸素を吸ってしまった場合、酸素中毒によって死を招くリスクもあるからです。 そして、自分が使用するシリンダーには名前、使用する酸素濃度、MOD、日付を記載します。 名前は似たようなシリンダーがたくさんあるため、人のものと間違えないようにするため。 使用する酸素濃度は、誤ると致命的なミスにつながるので自分で確認して1つずつシリンダーに記載。 MOD(最大活動可能深度)は、ロングホースシリンダー、バックホースシリンダーには、1.4ataの深度を、減圧シリンダーには1.6ataの深度を記載します。 最後に酸素濃度を計測した日付と潜る日付を記載します。

スレートにダイブプランを記載
なぜこのタイミングかというと、実際に計測した酸素濃度でプランが微妙に変わってくるからです。 ガス交換のタイミングが○m、減圧のために○mに□分停止等。 計算が複雑なので、アプリを使用します。 Malti DECO という、アプリを使用します。
App Storeでは https://apps.apple.com/jp/app/multideco/id781437836
Google Playでは https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hhssoftware.multideco&hl=ja&gl=US&pli=1

エントリー前チェック
装備品を一通りセッティングしたら、エントリー前確認です。
船上にて
- フード
- マスク
- バックシリンダーのバルブが開いているか
- バックシリンダー用の残圧計にエアが入っているか
- ロングホースシリンダーが開いているか
- ロングホースシリンダー用の残圧計にエアが入っているか
- ロングホースが左から巻かれて右側にあるか
- 減圧シリンダーのバルブが閉まっているか
- 減圧シリンダー用の残圧計が0になっていないか(水中内で0の状態で開けるとトラブルの原因になるから)
- 右腕にダイコン・コンパスがついているか
- ダイコンが減圧モードになっていないか
- 左腕に深度計、スレートがついているか
- スレートにカッティングツールがついているか
- Lift bag・Reelがついているか
- フィンを履いているか
- ロングホースを加えているか
全てがOKであれば、エントリーです。
水面でリークチェック、Sドリル
- リークチェック(漏れ)は、水面でバディの片方が潜り、ロングホース・減圧用ホース、後ろになってバックホースのシリンダーの結合部から気泡が出ていないかの確認します
- Sドリルの「 S 」はSafetyの「 S 」です。バディと2m以内の距離になって、ロングホースが供給できる状態になっているかの確認です。その際、レギューレーターを掴まず、ホース部分を掴み、左の首から巻かれているホースを回して相手に提供できる形になっているかを確認します。
以上、全てがOKであれば潜降を始めます。
ダイビング中は、ロングホースから使用し、常に深度とガスの量を確認します。ロングホースが1/3になったら、バックホースにチェンジします。
潜降
陸上で計画されたダイビングプラン、仮にEAN28 と混合ガス50 水深40m
Lift bag担当(A)とタイムキーパー(B)を事前に決めておきます。

40mにいられる時間は16分、Lift bagを打上げる時間(初心者なので3分と想定)を考慮すると、ダイブタイム13分でタイムキーパーが浮上の合図をして、Lift bag担当が打上げの準備をします。 浮上のタイミング(ここでは13分)でタイムキーパーはLift bag打上げ担当と向かい合わせになって、Reelが絡まった場合、カッティングツールですぐに切れるポジションを取ります。
21mまで浮上したら、加速減圧のためガス・スイッチを行います。プラン上の停止時間は 1:06 ガス交換にも時間を要し計画通りにいかないこともあるので、お互いのガス・スイッチ後、18m 15m 12m 9m 6mと停止時間を守って浮上していきます。
21mでガス・スイッチ後18mで1分 15mで1分 12mで1分 9mで1分と続くので、 タイムキーパーが0:30のタイミングで○mに上がるとハンドシグナルを出し、Lift bag担当はOKを出し、Reelを巻きながら、バディが30秒かけて次の減圧停止深度に浮上します。
これを繰り返し、最後に5mで3分の安全停止を実施し、エキジットします。
ガス・スイッチ
上記計画をもとにガス・スイッチを行うには、 21mでタイムキーパーが先にEAN28から減圧シリンダーに交換します。 その際に必要な手順がNO TOXガス・スイッチです。
N - Note(注意する)
O - Observe(観察する)
T - Turn(回す)
O- Orient(確認する)
X - eXamine(検査する)
- ダイコンで深度を確認
- 減圧シリンダーの記載のある深度(MOD 1.6ata)以上の水深にいるか確認
- バディにシリンダー下部に大きく酸素濃度を記載したラベルを見せる
- 減圧シリンダーのバルブを少して戻す
- 残圧計を見ながら、レギュレーターのファージボタンをエアを抜いて針が動いているか確認
- 針が動いてれば、減圧シリンダーのバルブを全開にする
- 減圧シリンダーに収納されたホースを抜く
- 深度を確認
- 減圧ホースを左で確実に持っているかバディに確認
- バディも深度を確認し、OKが出たら、咥えているレギュレーターを右手でもつ
- 右手でレギュレーターを外し、左手で持っている減圧ホースのレギュレーターに交換する
- 交換が終わったら、ダイコンを減圧モードをチェンジ
- バディもダイコンのモードチェンジを確認する
以上で、ガス・スイッチ完了。バディ(Lift bag担当)がガス・スイッチを行います。
ガス・シャットダウン
レギュレーターがフリーフローしてしまった場合は、自分でガス・シャットダウンを行います。ガス・シャットダウンは、シリンダーのバルブを閉めることで対応します。
また使用しているシリンダーのガス・シャットダウンも行い、エアが切れる音の確認も行います。 ちなみに、レジャーダイビングではシリンダーを開ける際バルブを全開にして少し戻すと教わったかと思います。 テクニカルダイビングの場合、全開にして0か100かはっきりさせ、判断を誤ることは無くすようにします。
3日目の海洋シミュレーターは、これで終了です。 次が最終日です。
