マルタで6泊7日を過ごしたあと、旅の終盤に立ち寄ったのがイスタンブール。
滞在できるのはわずか1泊です。
地下宮殿とブルーモスクを見て、旧市街からガラタ橋まで歩き、サバサンドとケバブを食べる。翌朝はエジプシャンバザールへ立ち寄って空港へ戻るという、短いながらも詰め込んだ滞在になりました。
そんなイスタンブールに到着した頃から、喉がイガイガ……。
13日間の旅も終盤。体力の限界を感じながら実際に1泊で歩いたイスタンブールを、時系列で振り返ります。
今回のイスタンブール滞在は、沖縄から台湾、カッパドキア、マルタを巡った13日間の旅の一部です。
旅全体のルートや移動の流れは、こちらの記事にまとめています。
1. マルタからイスタンブールへ
マルタを10時20分に出発し、イスタンブールには13時50分に到着。
空港に着いた頃から、喉が少しイガイガするようになってきました。
過去の旅では、ベリーズで身体が痒すぎる蕁麻疹に見舞われたり、ウユニではしゃぎすぎて高山病になったり。それでも「旅中なら気力でなんとかなる」と乗り切ってきました。
今回もそのノリでいけると思っていましたが、それも10年ほど前の記憶。
さすがに当時と同じ体力ではありません。
体調の変化を感じながらも、1泊しかないイスタンブールへ向かいます。
大型荷物をイスタンブール空港に預ける


翌日は再びイスタンブール空港から台湾へ向かいます。
ダイビング器材を持って市内を移動する必要はないので、キャリーバッグとダイビング器材を入れたメッシュバッグの2つを空港の荷物預かりへ。
私が利用したときは、24ドル、26ユーロ、1,110トルコリラから支払う通貨を選べました。
料金は2026年9月に実際に利用したときの記録です。
大きな荷物から解放され、必要最低限の荷物だけ持って地下鉄で市内へ向かいます。
車内ではフルートのような楽器を演奏しながら、乗客からチップを集めている人もいました。
以前、メキシコシティでも似たような光景を見たことがあります。
観光地だけではなく、こうした移動中の出来事も海外に来たことを感じる瞬間です。
2. Birol Hotelにチェックイン
この日の宿はBirol Hotel。
選んだのは、エアコンなしのかなりコンパクトな部屋でした。
チェックイン時には「20ユーロ追加すれば、エアコン付きの広い部屋にアップグレードできる」と提案されましたが、そのままの部屋を選択。
旅先のホテルは基本的に「寝る場所」と考えているので、快適さにはそれほどこだわりません。
マルタより気温も低く、エアコンなしでもなんとか過ごせました。
部屋より気に入ったのがホテルの立地です。
外に出れば、建物や路地そのものが写真を撮りたくなるような街並み。



部屋にお金をかけるより、街を歩く時間に使いたい自分には十分なホテルでした。



3. 路面電車でイスタンブール旧市街へ
ホテルに荷物を置いたら、さっそく旧市街へ。
……といきたいところですが、絶賛体調不良。
スマートフォンの充電も30%ほどしかなく、人間もスマホもエネルギー不足でした。
少し休んで、16時45分にホテルを出発します。
イスタンブールで印象に残ったもののひとつが路面電車。
道路のすぐ近くを車両が走り、人との距離もかなり近い。
日本の感覚で見ていると「そんな近くを通るの?」と思う場面もあり、ワクワクしながらも少しヒヤヒヤします。
日本で当たり前だと思っていることが、海外では当たり前ではない。
このギャップを実際に感じられるのも、海外を旅する面白さです。

4. 閉館時間を気にしながら地下宮殿へ
旧市街で最初に向かったのは地下宮殿。
夕方から観光を始めたので、間に合うか少しヒヤヒヤしながら向かいました。
到着して今度は入場料を見て、
「高いな……」
と一瞬ためらいます。
せっかくイスタンブールまで来ています。
「お金に変えられない価値がある。Mastercard」
……ではありませんが、ここで節約して見ずに帰るのも違う。
Googleマップで確認していた場所と実際の入口が異なり、少し迷いました。
地下宮殿は、6世紀の東ローマ帝国、ユスティニアヌス1世の時代に造られた巨大な地下貯水施設です。内部には336本の大理石の柱が並び、宮殿や周辺の建物へ水を供給していました。 バシリカシスタン博物館
階段を下りると、地上のイスタンブールとはまったく違う空間が広がっています。
暗い地下空間に柱が延々と並び、ライトアップされた光が水面に反射する。
歴史を知らなくても、単純にかっこいい。
入場料は高く感じましたが、ここは見てよかったです。


5. マジックアワーのブルーモスクへ
地下宮殿を出て向かったのが、スルタンアフメト・モスク。
一般には「ブルーモスク」の名前で知られています。
1609〜1616年、オスマン帝国のスルタン・アフメット1世の時代に建てられたモスクで、6本のミナレットと内部を飾るイズニックタイルでも知られています。 イスタンブルを見る
ちょうど日の入りのタイミング。
ここで旅嗅覚が発動します。
「これ、モスクが黄金色に染まるんじゃないか?」
急遽、正面へ移動。
案の定、夕日に照らされて黄金色に染まるブルーモスクを見ることができました。
時間に余裕のない1泊でしたが、ここは急いで次へ移動しなくて正解でした。






6. 旧市街を歩いてサバサンドへ
ブルーモスクをあとにして、旧市街を歩きながらガラタ橋方面へ向かいます。
トルコアイスの店や、香辛料、お菓子を並べた店がたくさんあり、街を歩いているだけでも写真を撮りたくなる景色が続きます。






効率だけを考えれば公共交通機関を使った方が早い。
それでも街の雰囲気を感じるには、自分の足で歩く時間も必要です。
ガラタ橋へ向かう途中で立ち寄ったのが、Tarihi Eminönü Derya Balıkçısı 1945。
ここでトルコ名物のサバサンドを食べます。
トルコでは「Balık Ekmek」と呼ばれ、焼いた魚をパンに挟んだシンプルな料理です。


街を歩いていて少し困ったのがトイレ。
私が利用した公衆トイレは有料でした。
ヨーロッパを旅していると何度も遭遇する、有料トイレです。

7. ガラタ橋を歩く
サバサンドを食べたあとは、そのままガラタ橋へ。
ガラタ橋で面白かったのが、上下でまったく違う景色が広がっていることです。
1階にはレストランが並ぶ
橋の1階部分にはレストランやカフェがずらり。
魚料理を扱う店も多く、海を眺めながら食事ができるレストラン通りになっていました。
橋の下にこれだけ飲食店が並んでいる光景も、自分には新鮮でした。
2階では釣りをする人たち
2階へ上がると、今度は釣り竿がずらり。
橋の欄干から海へ向かって竿を出し、釣りをしている人たちがたくさんいました。
1階では観光客が食事をして、2階では釣りをする人たちがいる。
観光地でありながら、そこで暮らす人たちの日常も混ざっています。
ガラタ橋は「渡るための橋」というより、歩いているだけでイスタンブールらしい景色を見られる場所でした。



8. Ali Ocakbaşı Karaköyで最後の晩餐
イスタンブール最後の夕食はAli Ocakbaşı Karaköyへ。
2026年のミシュランガイドでビブグルマンに選ばれているトルコ料理店です。炭火やタンドールを使った料理が特徴で、ミシュランガイドでも炭火焼きのナスやラム、牛肉などが紹介されています。 Ali Ocakbaşı
翌日は台湾へ向かうため、ここがトルコでの最後の晩餐。
今回注文したのは、Fıstıklı KebapとPatlıcan Söğürmeです。
日本で「ケバブ」と聞くと、肉と野菜をパンで包んだ料理をイメージしますが、トルコではもっと幅広い肉料理があります。
Fıstıklı Kebap
Fıstıklı Kebapは、ピスタチオを使ったケバブ。
肉には砕いたピスタチオがたっぷり入っていて、焼いたトマトと青唐辛子、薄いパンも添えられていました。
肉料理にピスタチオを組み合わせるのが面白く、今回食べてみたかった料理のひとつです。
Patlıcan Söğürme
もう一品がPatlıcan Söğürme。
焼いたナスを使った料理で、パンと一緒に食べます。
見た目はかなり素朴ですが、焼いたナスの風味を楽しめる料理でした。
サバサンドを食べたあとでしたが、ピスタチオを使ったケバブとナス料理までしっかり完食。
13日間の旅も終盤。
トルコ最後の夜をビブグルマンの店で締めくくりました。




9. ガラタ塔を経由してホテルへ
食事を終えたらホテルへ戻ります。
途中、ガラタ塔を経由。
有名な観光スポットですが、自分としては期待していたほどではなく、
「これがガラタ塔か」
と眺めて、そのまま通過しました。

ホテルへ向かっている途中、キプロス人の男性から「ライターを持っていないか」と話しかけられます。
話をしていると、建設会社を経営していて日本とも取引があるとのこと。
そのまま「BARへ行こう」と誘われました。
断る。
「じゃあお茶しよう」。
これも断る。
普段なら海外で偶然会った人との会話も旅の面白さなのですが、この日は完全に体力ゲージ切れ。
喉の調子も悪く、ホテルへ帰りたい気持ちが勝ちました。
最終的には諦めてもらい、そのままホテルへ。
この日は約10時間寝ました。
10. 旅の最後くらい何もしない時間がほしい
翌朝、起きたのは10時。
本当はもう少し早く起きて、カフェでお茶でもしながらゆっくり過ごそうと思っていました。
ここまでの旅程はかなり怒涛。
旅行だからといって、朝から晩まで予定を埋める必要はありません。
カフェでお茶を飲む。
読書をする。
何もしない。
できればデジタルデトックスもしたい。
旅の最後くらい、そんな時間を過ごしたいと思っていました。
現実は10時間ほど爆睡。
何もしない時間は、カフェではなくベッドの上で終わりました。
11. グランドバザールを諦めてエジプシャンバザールへ
起床後はグランドバザールへ行こうと思っていましたが、この日は日曜日。
グランドバザールは通常、日曜日が休業日のため断念しました。 Go Sultanahmet
予定を変更してエジプシャンバザールへ。
香辛料やお菓子、雑貨などが並ぶ市場を歩きながら、最後に写真を撮ります。
ブルーモスクや地下宮殿のような大きな観光スポットとは違い、最後は市場を歩いてイスタンブール滞在を終えることになりました。
12. 地下鉄でイスタンブール空港へ
エジプシャンバザールを見たあとは、地下鉄でイスタンブール空港へ戻ります。
預けていたキャリーバッグとダイビング器材を回収して、ターキッシュ エアラインズのチェックインへ。
ここで最後にもうひとつ問題が発生しました。
ダイビング器材の持ち込み料金についての手続きに時間がかかり、約1時間。
最終的には16,000円ほどを支払いました。
このやり取りで時間を使ってしまい、楽しみにしていた空港ラウンジもあまりゆっくりできませんでした。
15時55分発のTK124便に搭乗。
次の目的地となる台湾へ向かいます。
13. イスタンブール1泊で実際に歩いたルート
今回の1泊で実際に移動したルートは、
イスタンブール空港 → Birol Hotel → 地下宮殿 → ブルーモスク → 旧市街 → Tarihi Eminönü Derya Balıkçısı 1945 → ガラタ橋 → Ali Ocakbaşı Karaköy → ガラタ塔 → Birol Hotel → エジプシャンバザール → イスタンブール空港
となりました。
イスタンブールに滞在したのは、わずか1泊。
街を網羅するにはまったく足りません。
それでも地下宮殿へ入り、マジックアワーのブルーモスクを眺め、サバサンドを食べてガラタ橋まで歩く。
橋の1階にはレストランが並び、2階では釣りをする人たちがいる。
夜にはピスタチオを使ったケバブを食べ、翌朝には市場を歩く。
体調不良で体力ゲージはほとんど残っていませんでしたが、短い滞在の中でもイスタンブールのいろいろな景色を見ることができました。
そして13日間の旅も、いよいよ終盤。
次はイスタンブールから台湾へ向かいます。
