ダイビング テクニカルダイビング

常識を覆すテクニカルダイビング 講習 3日目

1・2日目は浅海域でのただただ修行のような講習でしたが、3日目からは外洋に出て海洋実習です。 2日間で学んだことを生かしつつ、水深25m程度でのシミュレーションを行います。さすがに一気に40mまで潜ることは行いません。

目次

出航前準備

ガスチェック・器材の確認

  1. アナライザーで酸素濃度を確認
  2. シリンダーに名前、酸素、MOD(Maximum Operating Depth)日付の記載
  3. 器材のセッティング
  4. スレートにダイブプランを記載
  5. 器材を背負う
  6. エントリー前チェック
  7. 浮力チェック
  8. Sドリル
  9. 潜降

の手順を踏みます。

アナライザーで酸素濃度を確認

レジャーダイビングでエンリッチドエアを使う場合は、ショップ任せで自分で計測を行わない場合もあります(推奨はされない)が、テクニカルダイビングでは全て自分で確認します。誤った酸素濃度の酸素を吸ってしまった場合、酸素中毒によって死を招くリスクもあるからです。 そして、自分が使用するシリンダーには名前、使用する酸素濃度、MOD、日付を記載します。 名前は似たようなシリンダーがたくさんあるため、人のものと間違えないようにするため。 使用する酸素濃度は、誤ると致命的なミスにつながるので自分で確認して1つずつシリンダーに記載。 MOD(最大活動可能深度)は、ロングホースシリンダー、バックホースシリンダーには、1.4ataの深度を、減圧シリンダーには1.6ataの深度を記載します。 最後に酸素濃度を計測した日付と潜る日付を記載します。

スレートにダイブプランを記載

なぜこのタイミングかというと、実際に計測した酸素濃度でプランが微妙に変わってくるからです。 ガス交換のタイミングが○m、減圧のために○mに□分停止等。 計算が複雑なので、アプリを使用します。 Malti DECO という、アプリを使用します。

App Storeでは https://apps.apple.com/jp/app/multideco/id781437836

Google Playでは https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hhssoftware.multideco&hl=ja&gl=US&pli=1

エントリー前チェック

装備品を一通りセッティングしたら、エントリー前確認です。

船上にて

  1. フード
  2. マスク
  3. バックシリンダーのバルブが開いているか
  4. バックシリンダー用の残圧計にエアが入っているか
  5. ロングホースシリンダーが開いているか
  6. ロングホースシリンダー用の残圧計にエアが入っているか
  7. ロングホースが左から巻かれて右側にあるか
  8. 減圧シリンダーのバルブが閉まっているか
  9. 減圧シリンダー用の残圧計が0になっていないか(水中内で0の状態で開けるとトラブルの原因になるから)
  10. 右腕にダイコン・コンパスがついているか
  11. ダイコンが減圧モードになっていないか
  12. 左腕に深度計、スレートがついているか
  13. スレートにカッティングツールがついているか
  14. Lift bag・Reelがついているか
  15. フィンを履いているか
  16. ロングホースを加えているか

全てがOKであれば、エントリーです。

水面でリークチェック、Sドリル

  1. リークチェック(漏れ)は、水面でバディの片方が潜り、ロングホース・減圧用ホース、後ろになってバックホースのシリンダーの結合部から気泡が出ていないかの確認します
  2. Sドリルの「 S 」はSafetyの「 S 」です。バディと2m以内の距離になって、ロングホースが供給できる状態になっているかの確認です。その際、レギューレーターを掴まず、ホース部分を掴み、左の首から巻かれているホースを回して相手に提供できる形になっているかを確認します。

以上、全てがOKであれば潜降を始めます。

ダイビング中は、ロングホースから使用し、常に深度とガスの量を確認します。ロングホースが1/3になったら、バックホースにチェンジします。

潜降

陸上で計画されたダイビングプラン、仮にEAN28 と混合ガス50 水深40m

Lift bag担当(A)とタイムキーパー(B)を事前に決めておきます。

40mにいられる時間は16分、Lift bagを打上げる時間(初心者なので3分と想定)を考慮すると、ダイブタイム13分でタイムキーパーが浮上の合図をして、Lift bag担当が打上げの準備をします。 浮上のタイミング(ここでは13分)でタイムキーパーはLift bag打上げ担当と向かい合わせになって、Reelが絡まった場合、カッティングツールですぐに切れるポジションを取ります。

21mまで浮上したら、加速減圧のためガス・スイッチを行います。プラン上の停止時間は 1:06 ガス交換にも時間を要し計画通りにいかないこともあるので、お互いのガス・スイッチ後、18m 15m 12m 9m 6mと停止時間を守って浮上していきます。

21mでガス・スイッチ後18mで1分 15mで1分 12mで1分 9mで1分と続くので、 タイムキーパーが0:30のタイミングで○mに上がるとハンドシグナルを出し、Lift bag担当はOKを出し、Reelを巻きながら、バディが30秒かけて次の減圧停止深度に浮上します。

これを繰り返し、最後に5mで3分の安全停止を実施し、エキジットします。

ガス・スイッチ

上記計画をもとにガス・スイッチを行うには、 21mでタイムキーパーが先にEAN28から減圧シリンダーに交換します。 その際に必要な手順がNO TOXガス・スイッチです。

N - Note(注意する)

O - Observe(観察する)

T - Turn(回す)

O- Orient(確認する)

X - eXamine(検査する)

  1. ダイコンで深度を確認
  2. 減圧シリンダーの記載のある深度(MOD 1.6ata)以上の水深にいるか確認
  3. バディにシリンダー下部に大きく酸素濃度を記載したラベルを見せる
  4. 減圧シリンダーのバルブを少して戻す
  5. 残圧計を見ながら、レギュレーターのファージボタンをエアを抜いて針が動いているか確認
  6. 針が動いてれば、減圧シリンダーのバルブを全開にする
  7. 減圧シリンダーに収納されたホースを抜く
  8. 深度を確認
  9. 減圧ホースを左で確実に持っているかバディに確認
  10. バディも深度を確認し、OKが出たら、咥えているレギュレーターを右手でもつ
  11. 右手でレギュレーターを外し、左手で持っている減圧ホースのレギュレーターに交換する
  12. 交換が終わったら、ダイコンを減圧モードをチェンジ
  13. バディもダイコンのモードチェンジを確認する

以上で、ガス・スイッチ完了。バディ(Lift bag担当)がガス・スイッチを行います。

ガス・シャットダウン

レギュレーターがフリーフローしてしまった場合は、自分でガス・シャットダウンを行います。ガス・シャットダウンは、シリンダーのバルブを閉めることで対応します。

また使用しているシリンダーのガス・シャットダウンも行い、エアが切れる音の確認も行います。 ちなみに、レジャーダイビングではシリンダーを開ける際バルブを全開にして少し戻すと教わったかと思います。 テクニカルダイビングの場合、全開にして0か100かはっきりさせ、判断を誤ることは無くすようにします。

3日目の海洋シミュレーターは、これで終了です。 次が最終日です。

-ダイビング, テクニカルダイビング